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と言っても、200メートルも歩いたら、私はすでにへたばっていました。 私の歩行姿は(フワフワトントンという感じですから)地面を踏みしめる ような歩み方ではないので、もしかしたら人の目には軽快な足取りに 見えている可能性もあるのですが、実際は身体全体にしっかり重力及び 空気抵抗を感じるほど鈍重なものでした。 出発して5分もしないうちに「まだまだ先は長いなあ」と思うようになりました。 そして、酒が売っている自動販売機の前を通過すると、目標断念計画変更と いう文字が浮かんできて、「ここでもいいかな~」なんて、思うようにもなりました。 だけど、俺は一度決めた事は遣り通す男だ。 真の漢(おとこ)というものは、己の信念を貫かねばならないのである。 (まあ、資金に余裕があれば、わざわざそんな遠くまで買いになんか行かない んですけどね) そして、そうやって頑張って歩いていたせいで、身体内のアルコール減少 傾向に拍車をかけてしまったのでしょうか、増々胃がむかついてきて、頻繁に 「オエッ」なんて、やるようになってきました。 又、眩暈も更に酷くなり、喉も渇いてきて不快症状は増すばかりであります。 3月も半ばを過ぎたとはいえ、まだ薄ら寒い時期です。 それなのに、身体のあちこちに汗が滲んできています。 当然、健康的な汗とは異質である、脂汗または冷汗と言われるものであります。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-30 18:36
| 覚醒のエチュード
「よし、今から出発すればちょうど店が開く時間ぐらいだ」と、私は 転倒しないように身体を壁で支えながら衣服の着替えをしました。 なんせ、片足とかになったら一秒も立っていられないほど揺らめいて ますので着替えるのも容易じゃありません。 アルコールがかなり切れているからでしょう、昨日、ゴミ捨て場に空き ビンを捨てに行った時とは打って変わり、今日は身体が非常ぉに怠いし 重いし、もう、本当は身体を動かすのも嫌なんですが、私が酒を買いに 行かねば誰が行くのだ。 やっとこさ外出に耐える格好になり、玄関でしゃがみ込んでスニーカー を履き、出発進行~! アルコールで三半規管がやられているせいだか、ここ数日メシらしい メシを食ってないせいだか分かりませんが、地に足がしっかりと着い ていない感じがします。 まるで腐葉土で出来ている道を歩いているみたいなフワンフワンとした 感触の地面をひたすら前へ前へと進みました。 きっと、人が見たら変な歩き方だったと思います。 しかし、そんな頼りない歩み方とは裏腹に、私の心は希望に燃えていました。 私は、この苦難の一歩一歩の先には祝福が待っていることを知っていました。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-25 18:48
| 覚醒のエチュード
刻々と迫り来る[燃料切れ]。それに伴ってやってくる数々の不快感。 まず、段々と気持ちが悪くなってきました。そして頭痛に眩暈。 このようにして、ついに身体的症状が出現しちゃいました。 当然、精神的苦痛も益々増加、苦悶大繁盛の兆しであります。 「(¬ー¬)へっへっへ、待ってましたよ離脱さん。そうですか、 いよいよ俺様に煩悶と惨苦のプレゼントをしてくれるみたいだな・・。 わかったよ、上等じゃねえか。じゃ、思いっきりヘビーなやつヨロシクゥ」 なんて、今ちょっと、ふざけて独り言を書いてみたけど、とんでもないわ! ホントは救いようのない戦慄の無間地獄の始まりなのだあ。誰か助けて~~。 しかし、飲酒行動→(それゆえ)離脱症状→(それゆえ)飲酒行動→・・・・ と続く魔の循環。まったく恐ろしいほど巧妙に出来ているものです。 こんな、効率的に破滅に導く為のシステムプログラミングを発明した やつは一体誰だ!貴方は天才だ。ノーベル賞を差し上げましょう。 なんて、ふざけたことを書いてたら、そろそろスーパーに向かう時間が 近づいてきたよ。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-21 20:56
| 覚醒のエチュード
歩いて30分ぐらいの所に、酒類の価格がディスカウント店並みの スーパーがあります。私はそこへ行こうと決めていました。 しかし、そういうお店は大抵【10時開店】と相場が決まっています。 そりゃ、すぐにでも出掛けたかったですよ。 だけど、あまりにも早く着き過ぎて、店の近くでウロウロして待って るのは変な人みたいだし、私はスーパー開店から30分差し引いた 時間(つまり9時半)までは、家で待機することにしました。 家の中で一人っきり。布団内(自主的)強制居住から脱却し、身体的 自由を勝ち取ったのはいいのですけど、そのうち時間を持て余すよう になり、家の中をウロウロしたり、また布団に戻ってみたりと、私は落 ち着かない様子が見られるようになってきました。 それと平行して、なんだか理由もなく焦燥感や不安感も出てきました。 そうそう、つまりアルコールが切れてきたのであります。 再び、台所近辺の戸棚や引き出しなどの捜索活動も始まりましたが、 すぐに諦めて、1~2分経つたびに時計との睨めっこですわ。 「時間が経つのがノロ過ぎる。考えてみれば、さっきからずっと俺は 待たされてばっかりではないか。こういうストレスが、俺を大量飲酒に 導くのだ」と、アルコール漬けの脳ミソは訴えるのでした。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-18 18:57
| 覚醒のエチュード
今、私にとって何が一番大事かと言えば、[その時を待つ]ことです。 子供達が学校に行き、そしてその後、妻が仕事に行けば、とりあえず 自由の身になれます。 異常に進行が遅い、腕時計を幾度も幾度も見ながら布団の中に 潜ったり、数え切れないくらい寝返りを打ったりして「その時」を私 は待ち望みました。 アルコールがまだ効いていたので、それほど酒切れの苦しみが伴わな かった事が唯一の幸い、救いと言えたかも知れません。 そしてついに、カチャッと、妻が玄関の鍵を掛ける音と共に、じっと 耐え忍んでいた長~い長~い束縛の時間からの解放が訪れました。 まるで強力な遮断力を持つ、エアカーテンが突如、取り払われたかの ように、我が領地(と言っても、布団の中だけど)から脱出する私。 静かになるとコソコソと這い出てくる昆虫のように活動をし始めました。 まず、絶対にありえないムダな行為と知りながらも、一応アルコール 及び現金探索行動を行なってみて、そういう類は存在しない事を確認し、 「そりゃそうだよな」と納得と諦めを得て、心が落ち着いたところで テレビの前に座り込み、「ふう・・」などと安堵の溜息を漏らします。 今現在、まだお店が開いている時間ではありません。 勿論、販売機はとっくに酒類販売をしている時間にはなっていますが、 このラストの千円は出来るだけ有意義に使用しなければなりません。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-15 18:07
| 覚醒のエチュード
そして電子音の目覚まし時計の音。 いよいよ健全な家族達の活動時間の始まりが告げられました。 頼みの綱だったポケット君の中身がいなくなり、急激に不安に なってしまった私ですが、もう、どうする事も出来ません。 これからしばらくの間、この布団の中で寝てるふりでもして、静か~ にしているよりほかないのであります。 家族達は皆、諸悪の根源となっている私の存在を意識的に無視し、 私は私で、家族が居る時は、最果ての場所でひたすら隠遁すること により、何とか生活の均衡が保たれています。 「今日で何日俺は仕事に行ってないんだろう・・」 そんな余計なことが、ちょっと頭に過ぎりましたけど、今日の私も又、 仕事には行きません。と、言うよりか、行けません。 そういえば、今回の休暇の理由は何だっけ? 適当に難しい名前をつけた消化器系の病気だったような気がします。 何日か前、職場に欠勤を伝える電話をかけた時、社長の奥さんが 「大変でしょうから、毎日電話をかけてくれなくてもいいですよ」と 言ってくれました。 その言葉が、同情的な厚意の言葉だったんだか、それとも呆れ返ら れた末の冷淡な言葉だったんだか、私にはどっちだかよくわからなか ったのですが、「休みの電話をする面倒くささが無くなって良かった」と 嬉しがってる私です。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-12 19:16
| 覚醒のエチュード
ふと、目が覚めたら、なんか、周りは静かです。 外は薄明るい。そうです、早朝だったのです。 まだ家族の誰も起きていません。 しかし時計を見たら、そろそろ皆が起きだすような時間でした。 家族が仕事や学校に出掛け、誰も居なくなるまで、まだこれから ゆうに3時間ぐらいはあります。 私はその間、じっと布団の中で過ごさなければならないのであります。 「これはある意味、最低級の時間帯に起きてしまったぞ」と、一瞬、 暗黒の考えが出ましたが、私にはたくましい【隠し玉】があるのです。 「なあに、アレを飲んでもうひと眠りすればいい時間になるさ」と、 悠長なツラをして、ごそごそと布団の下に手を入れて、冷たく硬く 滑らかな感触の物体を取り出しました。 そして、フタを開け、ビンに口を持って行き、ゴクって飲もうとしたら、 何と!中はカラッポではないですか! これは一体?・・。確かに昨日、俺は新しいポケットビンを作ったはず。 それなのに、ビンはあるけど中身が無い。こぼした痕跡も無い。 中身はどこへ消えてしまったのだろう?? はあ?何だって?「CR!あんた[布団の中で飲んだ]って前回、自分で 書いているじゃないですか」ですって? え、そうでしたっけ~? どれどれ・・あ、ホントだ!(笑) 【その11】に、ちゃんと書いてありますね。だけど全然覚えてないわ。 ああ、これがブラックアウトなんですね(笑) つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-09 20:20
| 覚醒のエチュード
その後、私はいつものように気絶のような突然の眠りに陥りました。 しかし、精神病の多くの人って、何だってあんなに【眠り】に執着 するのでしょうかね。 眠っている時なんて全然意識不明なのに、どうしてなのでしょうかね。 やはり「意識のある時」が嫌なのでしょうかね。 そしてまた、とにかくやってきました。目覚めの時が。 周りは真っ暗ですが、居間の方で家族の声がします。 どうやら現在は夕刻。ちょうど食事の時間のようです。 私は家の一番端にある部屋の隅っこに布団を敷き、そこを陣地と して過ごしています。 家族が家に居る場合、ほとんどこの布団の中のみが私の居住区と なっており、そして家族は皆、この私のテリトリーに近づいては 来ません。 私は真っ暗な部屋で、家族達のわりかし明るい声を聞くともなしに 聞きながら、布団の下にあった平べったいビンを何度か口に持って いきました。 現在のところ、この僻地のような場所での生活に疎外感は感じません。 ただ飲んでいられれば、そして眠れる場所があれば、もうそれだけで 幸せであります。 私は眠り、そしてまた、誰もが寝静まった頃にも目覚め、薄く平たい ビンから脱力を頂戴し、更にまた、眠りました。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-06 10:37
| 覚醒のエチュード
普通、この物的証拠隠滅処理という労役に従事する時って、 すごい面倒くささが伴うのですが、適切に酒が効いている状態 は実に良いものです。 私は、とってもスムーズな動き方をしてゴミ捨て場まで到着し、 風呂桶のような形をしたダストボックスの蓋を開け、証拠の品が 入った袋を放り込むや否や、誰が観ても見惚れるほど見事なまで の素早さで、その場から消え去り家に戻りました。 ドアの鍵を掛け、静寂な部屋の中でホッと一息ついていたら、早足 で作業を行なってきたという事も手伝ってか、先程まで駐車場で [一口、また一口]と飲んでいたウイスキーがグラングランと効いて きました効いてきました。いや、もう最高です最高です。 今や精神的及び身体的な不良、不快は綺麗さっぱりと消え去りました。 緊張感や無駄な力みも抜け、心身共に健康優良な状態です。 私は心の底から「これが幸せというものだ。生きていて良かった」と、 感嘆の声を上げながら、[安息の地]である布団の中に入り込みました。 そうして、「一口だけだよ」と自分に言い諭し、さっき作ったばかりの ニューポケットビンからゴクっといただいて静かに目を瞑りました。 つづく。 ▲
by suzumore
| 2006-05-02 22:49
| 覚醒のエチュード
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